「国と郷土を愛する心か。」
「教育基本法がどうかしたんですか、成歩堂。」
「平成18年12月15日第165回臨時国会にて成立、同年12月22日公布・施行か、
改正されてたんだ。」
「仮にも元弁護士が言っていい言葉じゃありませんよ。」
「うーん、実感がなくてさ。だから君の弟くんも飛び級が楽だったんだっけ?」
「義務教育の制限年度がなくなりましたからね。」
「当時は結構改正するか、改正しないかでもめたらしいよ。」
「そうですね、なんでも。最初あなたが言ったことが一番もめたんです。」
「でも実感ないけど。」
「・・・税金を納めていないからじゃないですか?」
「たまに、が抜けてるよ、牙琉先生。」
消費税が上がる方がもめてほしいと言う真摯なニット帽の男を願いを、
三大義務以前だ、と法廷一クールな弁護士ははねのけた。
愛国心
(patriotism n.)
自分の名声を明るく輝かしいものにしたい野心を持った者が、
たいまつを近づけると、じきに燃え出す可燃性の屑物。
CASAT
紺の弁護士
青いピアニスト